文字文化協會概要

設立趣旨と活動

人間はことばを使うことで人間となった。
人間はことばを使いこなすことで文化を産んだ。
人間はことばを、距離や時間を隔てて使えるようにと文字を作った。
かくて文化は、その中にある先人の智慧は、文字を通じて伝承されることとなった。

 

しかし文字は、新しい形ができ、誤った字もまじりして、数がふえつづけ複雑錯雑をきわめるようになった。そのため、手で書いたり彫ったりしていては、その複雑さに対応できなくなった。

そこに登場したのが電子計算機である。最初は単なる計算機であったが、それが数字だけではなく、多くの言語情報を処理する能力を持つに至り、電脳と呼ばれるようになった。
そこにはあらゆる文化、あらゆる時代の文字が登録され、整理できるようになった。

しかし文字はたえず進化していくもので、手で書き写していくうちに、誤字、異体字、飾り字などなどがふえつづけ、それがばらばらな使われ方をして、遂にはバベルの塔に似た混乱をきたしてきたのが現状である。

本協会は、このように混乱した文字の現状に、一筋の明かりをもたらすべく、樣々な文化の文字を実地に扱い、各種の知見を加え、文字の使用の利便性を高めてゆくことを目的として設立されたものである。 

本協会は、活動の一つの目標として、電子的文字入力の高度な技術を指導し、在宅での作業ができる人材の養成をかかげ、それなりの成果をあげてきた。

それにより、大陸の宋代の薬学版本「本草の漢字や江戸時代の日記文、平安時代以来の梵字などの入力並びにそのデータベース化の受託を行っている。

また、日本の漢字に力を入れる方針により、印刷・出版業界において絶えず問題の起っている漢字の同定をやり易くするために「文字図形番号標準化」を提案している。これは種々のフォント、字形が入り乱れている中で、姿の変わらない基本となる參考図形を、文字図形番号で管理し、共有化・標準化を目指すものである。

【Our purpose】

Why are we going to establish?

Man became man because he was given language.

Man gave birth to culture by the good command he got of language.

Man made up writing for the purpose of communicating even with those separated from them by time and space.

That was why and how the thoughts of those who lived in the past have been handed down to their descendants as culture through language.

If we are to develop this legacy further and keep it handed down to our descendants, it is important to do our best to make most of the digital circumstances in using language, for it is nothing else but the Culture of Copying.

Moji Bunka Kyokai (NPO Society for the Pan-Cultural Characters) is making every effort to express all manner of historical writing (characters and letters) by means of electronic measures.

定 款

〔定款より〕
第2章 目的及び事業
 第3条 この法人は、高齢者や女性を初めとする不特定多数の人々(以下「高齢者等」という。)に対して、高度な情報活用技能を習得するための機会を提供し、高齢者等が習得した技能を活用して人類共通の文化的財産であるアジア諸国の文字や各種文献の電子化及びデータベース化を推進することにより、医療、文化、芸術及び国際協力等の分野で社会に貢献することを目的とする。

(特定非営利活動の種類)
第4条 この法人は、前条の目的を達成するため、次に掲げる種類の特定非営利活動を行う。
(1) 保健、医療又は福祉の増進を図る活動
(2) 社会教育の推進を図る活動
(3) 文化又は芸術の振興を図る活動
(4) 国際協力の活動
(5) 男女共同参画社会の形成の促進を図る活動
(6) 前各号に掲げる活動を行う団体の運営又は活動に関する連絡、助言又は援助の活動 (事業)

第5条 この法人は、第3条の目的を達成するため、次の特定非営利活動に係る事業を行う。
(1) 東洋医学関係書物に用いられる文字情報の視覚化のための情報整備に係る事業
(2) 高齢者等に対して高度情報活用技能の教育を行い、当該技能を活用する就業機会を提供する事業
(3) 文化、芸術において重要と認められる文字及び文献の電子化並びにデータベース化を行い、電子化された文字及び文献並びにデータベースを提供する事業
(4) 文字情報の国際的な相互互換を実現するための方法を研究し、成果を提供する事業
(5) 男女の別や居住地に制約されず、不特定多数の者が参画できる情報産業創出のための基盤整備事業 (6) 上記事業を達成するために必要な調査研究、情報の収集と提供
(7) 会報及び出版物の発行

所在地・お問い合せ

入 会 ・ 寄 付

本会は、会員の会費、および寄付によって所期の活動を行います。ご寄付は随時、受付けています

1.入会資格
本会の「設立趣旨」に贊同され、本会の活動に協力しようとされる方

2.会費
a 一般会員(個人) 入会金 3000円  年会費  2000円
b 賛助会員(法人、個人共)
入会金 50000円(一口以上)   年会費 50000円(一口以上)
(法人正会員の入会金は30万円)

3.入会方法 
次の事項を郵便葉書に書いて法人事務所に郵送してください。
a 氏名、住所、電話番号
b 簡単な経歴、および入会希望の理由

4.入会の決定および会員番号の通知
a 入会が決定したら法人より郵便振替用紙をお送りします。
b 入金後に法人より「会員番号」をお報らせします。

5.法人事務所

CANPAN団体登録情報